フィギュアの可動を比較 ６インチ中心 続き2

前回の続きです。

hasbro　RedHulkシリーズ　アダム・ウォーロック(右)

Hasbro
ToyBiz社よりMarvel Legendsを引き継ぐ形となったHasbro社
当初より前任のイメージを覆せずコレクターから批判された。
理由として

・可動が大幅に減った。
　ToyBiz時代の金型を流用しても可動部が一部オミットされている
　手は固定されている事が多い
　足首も前後にしか動かせない

・造形や塗装のこだわりが薄く感じられた。
　小さ目のフィギュアが多い
　筋肉の影の塗装がされていないため迫力に欠ける

など、今でもToyBizの復帰を望む人は多い。


私的見解ですが、HasbroのMarvel担当者は大変だと思う。
石油などのエネルギー問題の観点からも、コストカットを考えなくてはならないだろうし
世界規模の大会社なので、当然良い商品を産み出さなくてはならない。
そもそも子供向けの玩具なので、無駄な可動を減らした方が壊れにくいし
興味のない大人からの評判は良いだろう。

とは言えToyBizでは発売されなかったキャラも発売したり、巨大ビルドも有るし
ちゃんとコレクターの事も考えている気もします。

スタチューレジェンド　ヴァニラ・アイス(右)
超像可動　DIO(左)

超像可動
2009年よりメディコス・エンタテインメントから発売されている
主に「ジョジョの奇妙な冒険」可動フィギュアシリーズ。
可動は造形美を崩さないギリギリまで動く。
手や頭部は差し替えパーツで対応。その他原作にちなんだ小物アイテムが多数。
日本のフィギュアブームに多大な貢献をしている。

難点は小物が多くて無くしやすい事。
プレミアが付きやすく発売後半年で小売価格の倍で取引されてしまう。
私は初期の三部シリーズのみ店頭購入してましたが、
シリーズ最初期の空条承太郎1st以降は比較的塗装、アイプリントが安定しており、
これから購入する方は、店頭で購入する必然がないためネットでの予約購入をおすすめします。
限定以外また再販するだろうし、焦らないことが大事だと思う。

スタチューレジェンド
ディ・モールト　ベネより発売されている無可動のシリーズ
超像可動を補完する役割が多い。
私は可動派なのでスルーする事も有るが、
写真のヴァニラ・アイス　クリームや影DIO、イギーのスタンド　ザ・フールなど
無可動でも満足できるラインナップも多い。

こちらもプレミアが付きやすいため予約購入がいいと思います。

S.H.フィギュアーツ　セル

S.H.フィギュアーツ
バンダイより発売されている。
同じ系統にフィギュアーツZERO（非可動）、D-Arts、chibi-artsがある。
作品は仮面ライダーシリーズを中心に日本アニメ全般としている。
可動は個体差があるが、概ね良好。差し替えパーツも多数。
こちらも日本のフィギュアブームに多大な貢献をしている。

限定商品や抽選販売が半数を占め、
やはりプレミアが付きやすい。
ただし、抽選販売はともかく限定商品は受注生産のため
予約期間内に予約できれば入手可能（早期終了もたまにあるので注意）

リボルテック　ラオウ

リボルテック
独自規格の間接”リボルバージョイント”により遊びの幅を広げた海洋堂の商品。
作品はアニメやゲーム、特撮物、果ては仏像まで多岐に渡る。
可動は最高。ストリートファイターシリーズのリュウは波動拳を楽々再現できる。
リボルバージョイントはクリック間接ようになっているため、
ポーズの保持も確保されている。

ただしスケールが人によって気になると思う。
作品のラインによって基本スケールは異なるが、
例えば北斗の拳シリーズだと、アメトイには全く合わない。
６インチだと小さすぎるし、3.75には大きすぎる。５インチにも小さい。
figmaにも小さい。
更にはシリーズ内ですらスケールが合わない事も多々ある。
ストリートファイターシリーズのザンギエフ(巨体)はリュウ(標準体型)と同じぐらいの大きさで
ザンギエフの頭部を小さくする事で体型を保っている。
これでは遊べない。

仏像シリーズは傑作だし、北斗の拳、ルパンもかっこいい。
スケール問題は海洋堂のファンとしてただ残念に思います。

まとめです

2000年前後はフィギュアなんて子供と一部のファン、
サブカルチャー（ファッションアイテム的でもあった）の所有物でしたが、
近年ではフィギュアブームにより一般の大人も手にする機会が増えました。
認知度が高くなったためか会社の机に堂々と飾る人も増えました。

将来的には３Dプリンターが一般家庭に浸透し、購入するのはデータだけになると思います。
データであればサイズや可動は自由自在になるはずなので悩まずに購入できます。
レアな商品もなくなり余剰な出費をせずにほしい物が入手できます。

そして転売をされている方々、収集癖だけで集めている方々は居なくなります。

はっきり言ってフィギュアなんてただのプラスチックです。
何万も出費する物ではないです。
もし購入を悩んでいるなら思い止まる事をオススメします。

でもとても楽しい物です。